先日、ロートレック展に行ってきました。
ロートレックはいまの時代でも好まれるスタイルで万人受けしそうなのに
メディアで大々的に取り上げられなかったり、展覧会などあまりやっていないなぁという印象でした。
(自分がアンテナを張っていなかっただけなのかもしれませんが… )
なので今回の展覧会の情報をみたときは、是が非でも行かねば!と思いました。
ロートレックとはじめまして
好きな画家であるにも関わらず、初めてロートレックの作品を直で鑑賞しました。
今回の展示の作品数は約240点ということで、その見ごたえは圧巻でした。
とてもたくさんの素描が額装して飾ってありました。
大きな作品もありましたが、素描の数が圧倒的に多かったです。
こんな小さなスケッチまで?という物も立派な額に入っています。
そのためかすべての作品をとても近くで鑑賞することができたのは嬉しいポイントでした。
ロートレックの魅力
私はロートレックの作品の線、構図、配色がとても好きです。
足し算ではなく引き算の魅力がある思っています。自分にとってお手本のひとつにもなっています。
今回の展示で新たに発見した魅力は、描くことに対しての「自然さ」です。
数々の素描を見ていると、見たものをことばを話すように流れるように描いていて、
「迷い」とか「堅さ」みたいなものが一切ありません。その人となりまで透けて見えるようなとても自然な素描です。
この自由な筆致は自分にはないものなので、その点を含めて羨ましくもありとても魅力的にみえました。
リトグラフ
ロートレックの作品ではリトグラフという手法が多く使われています。
「昔の印刷技術」みたいな曖昧な知識しかなかったので、事前にどういう技法なのか調べてから行きました。
スクリーンプリントや活版印刷のように孔や凹凸を利用するのではなく、平らな石に絵を描いたあと、
化学的な処理をして紙に転写する技法だそうです。水と油の性質を利用した方法らしいです。
今回の展示には、リトグラフの説明とともに石版に描かれたロートレックの絵が1点だけありました。
通常使い終わった石版は再利用のため表面を削り取ってしまうので、絵が残ったまま現存しているのは珍しいのだそう。
おすすめ事前知識
今回この展示に行く前に、事前にロートレックに関する動画を1本みてから行きました。
山田五郎さんのYouTubeでロートレックの生涯や人となりを紹介しています。
五郎さんが「このひとはさ〜こういう人なんだよね〜」という調子で本当の知り合いのように話すので、
思わず親近感が湧いてしまいます(笑)
そして今回グッズがとっっっても素敵なものばかりだったので、散財覚悟で挑みました。
なんとかお買い上げ金額一万円以内には抑えましたが、何度か理性は壊れかけました。
通販では買えないものなので、ぜひ現地の展示に行って見てみてください